ジブリの世界 – 藤森照信の作品に魅せられ

今年の1月に岐阜県現代陶芸美術館に行った時「多治見モザイクタイルミュージアム」の建築デザインを見てびっくり仰天した。
そこには、今まで見た事もない世界があった。
藤森照信さんの設計と知り、もっと沢山の藤森作品見たいと探してみると意外と近くに点在する事が分かった。
一番近くは近江八幡の「ラコリーナ」
ラコリーナと多治見のミュージアムは、どちらにも共通する雰囲気がある。
見る者をワクワクさせる、びっくりさせる、想像力を掻き立てるという事。

トップの写真は「空飛ぶ泥船」で実際に中に入ることが出来る。
今年から茶室の中で実際にお茶を頂くツアーも開催されている。今期(2019年9月~11月)の予約受付終了です・・

空飛ぶ泥船の写真を見て以来憧れの心は募るばかり、茅野なら4時間走れば日帰りだって出来る。
近くには「高過庵」と言う茶室もある。

湯河原にある細川護熙邸の茶室「一夜亭」はシラク大統領をお招きするために藤森さんがデザインされた。
その後2004年に藤森さんの地元茅野市にもと建設されたと説明された。
高過庵は6メートルほどの高さの栗の木の上に乗っていて、今にも歩き出しそうな可愛らしい建物であるが、雑誌TIMEでは「世界でもっとも危険な建物トップ10」として選出された。
6メートルと高い位置にある分、絶景を見ながらお茶の時間を楽しむことができる。

その隣には2017年完成の「低過庵」というお茶室がある。
地面に穴を掘って基礎を固めた中に、茶室部分をすっぽりと納めた竪穴式茶室となっている。
「縄文アートプロジェクト2017」の一貫として制作された。
銅板ぶきの屋根が美しい。
内装は漆喰仕上げ。
天井は低めで、身長170センチの人が立てる程度。
中にはお茶を飲むための湯沸かし用の炉もあって、炉の火と蝋燭のわずかな明かりに心を落ちつかせながら、お茶を楽しむことができる。
又、この屋根は、手動スライド式となっているので、暗がりだけではなくて、空を見ながらのお茶も楽しむことができる。

これらの作品のある畑に入る手前には、藤森さんの1991年の処女作品である「神長官守矢史料館(じんちょうかん もりや しりょうかん)」がある。
見学の順番としては神長官守矢史料館の説明を受けてとなるけれど、私は真っ先に空飛ぶ泥船の所に行ってしまった。

斜めに傾いた屋根が特徴的の「神長官守矢史料館」
「神長官」とは諏訪大社の上社の神に仕える職の長のこと。
この神長官を中世から明治時代まで代々勤めてきた家柄が”守矢家”で、こちらの史料館は守矢家の敷地内にあり、神事などにまつわる史料や鎌倉時代から伝えられる1600点以上の守矢文書などを保存・展示しています。

この屋根から飛び出した四本の柱は、地元産の”イチイ”の樹。
諏訪大社には古くから「御柱祭(おんばしらさい)」と呼ばれる神事があり、山から切り出した四本の木を社殿の四隅に建て神木とします。
こちらの四本の柱はその御柱をイメージして建てられた。

続く

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