旅の醍醐味|空から千歳を見てみよう

作家の浅田 次郎(引用:Wikipedia)さんが、日本航空の機内誌で旅慣れた人は飛行機の座席は通路側をとるけれど、氏はいつも窓際に取ると書かれていた。
私も、出来る事なら窓際がいい。何故って、そりゃー景色を見たいからですよ。
地図の上をなぞるように半島や、海岸線が見えると、どの辺りだろうかと頭の中の地図を開く。
白い雪の残る山が見えたり、海岸線に山が迫り、家々がへばりつくように並ぶ風景。
旅に出るんだな―という実感がするのはこの時である。
時々、中学生の頃の私に教えてあげられたらと思う。
地図も産業も歴史も多分いい成績が取れると思う知識が、試験に関係なくなってからますます積み上がっていく。
今年の千歳空港行きは窓際の席が取れた。喜びはつかの間、大きな翼に視界を遮られた。
それでも、わずかな隙間から下の風景を窺う。
突然、後ろ席で「窓を閉めろよ、眩しい」と言う声が聞こえた。
私に言われたんじゃないよねー。
千歳に下りる時にパッチワークの畑が現れた。
何所か分からないけれど、北海道らしい風景だ。
帰りは深夜便、何故かホッとする。
下を見たいとか、見えないとかで心を煩わすことが無い。
いくつになっても、子供のように外を見ていたい。
それが旅の醍醐味というものだ。
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