ヒヤシンスの水耕栽培を失敗する準備

朝、部屋のドアを開けるとほのかにヒヤシンスの匂いがする。
ホッとする瞬間である。

毎年買って、まともに咲かせた事が無い。
土に入れておくと、いつの間にかまともに咲いている。
けれど私は水耕栽培にこだわる。

ネットをググって諸先輩のレポートを読んだ。
そうか、冷蔵庫の冷気と暗所栽培がコツのようだと飲み込んだ。
大きな段ボールに入れて、勝手口の外に置いた。
毎日水を変えて様子を見ると少しづつ根っ子が伸びている。
その時の嬉しさといったらなかった。

時々写真をUPしてたら、Fさんから「同じころに植えました。」と言って写真が送られてきた。

憧れの根っ子が完成されている。
しかも、直ぐにも咲きそうな勢い。
私はびっくり仰天した。
そして私はやっぱりだめんだと落ち込んだ。
直ぐに電話をして、栽培方法を聞いた。
「Fさんの事だ、立派な球根を買ったんだろうな、やっぱり違うな。」と思いながら。
ところが、ホームセンターのものだという。
水耕栽培用の器を買ったときの箱に入れて室内に置いたのだそうだ。

なるほど、冷蔵庫で冷気に当てたけれど、外に置けば未だ冷気に当たっているようなものだ。
この差は大きい。
早速室内に入れて、段ボールからも出した。
大きなダンボ⁻ルは兎角場所をとる。器の入っていた箱ならピッタリで場所も取らない。
ここでも一本取られた。

そしてめでたく花芽は上がり、この2,3日いい匂いを漂わせてくれた。

眺める内に小さな不満がこみ上げる。
なんでこんなに貧弱に咲くのだろう。
よく見ると、球根が小さい、貧弱なのだから貧弱な花しか咲かない。

これには、訳がある。
ネット販売で有名な国華園に行った時、ひと山いくらという売り方をしていたヒヤシンスを買って来たのだ。
記憶にないほど廉価だった。
それに水耕の器が足りなくなった。
ペットボトルを切って上部を逆さまにし、そこに球根を入れると「中々よく出来ているわい」と大満足したものだ。
ところが、葉が伸びて花芽が上がりかけるとペットボトルは、軽すぎて上の重さを支えきれない。
根を延ばしたかったので水を控えたのも原因だけれど。

そして咲いた花も控えめで小さい。
毎年うまくいかないから、失敗しても良いように「失敗の準備」をし過ぎたようだ。
来年こそは成功を想像して買ってこようと反省している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

生活・文化の情報収集

ブログランキングで生活・文化関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る