迷走日本 – リーダーの力量

姉母の施設が新型コロナウイルスの感染予防のために26日から10日間の面会謝絶となった。
施設の方々が口々に「ご心配でしょう」と気にしてくれるけれど、私は全く心配していない。
姉母は、時々急に落ち込むけれど大抵施設のナースの機敏な対応で家にいる以上の介護を受けている。
少しの変化でも電話をくださるので、電話がないのはいい便りなのだ。
介護生活3年間、初めて10日の休暇を頂けたような感じである。



そこへ、総理の一言で小中高の学校が急な休校になった。
集団感染を防ぐには有効な手段と思うけれど、施設で働く職員さん達はみんな若い。
明日から子供さんたちはどうするのだろうか、施設内の高齢者を守るために精いっぱいの日々を過ごしているはずの職員さんは休暇を取れるのだろうか。
休暇が取れたら、施設の高齢者はどう生活すればいいのだろうか。
私は10日間の休暇をしていていいのだろうか。
一斉休校と言うは易いが、その先の対策はない。
個人の知恵でどうぞ。
そんな対策を、いきなり発言されても〜〜。

いきなりの発言で思い出すのは、2009年の新型インフルエンザの時の事
よちよち歩きを始めた「かんじる比良」は、NHKの取材を受けてイベント成功の期待が増していた。
大津市の補助金を受けて、チラシやリーフレットを作り、毎日準備に忙しくしながら盛り上がっていた頃だった。
深夜、厚生大臣だった舛添さんがいきなり「非常事態だからイベントを自粛してほしい」と会見をされた。
膨れた風船を、いきなりつぶされても、唇をかむしかなかった。
インフルはその後、急速に収まったように思うから。
それでも、当時の苦い思い出は頭から離れない。

今回は、2月の初めから日に日にニュース量が増えていった。
最近のニュースはほとんどが、コロナウイルスである。
けれど、総理の顔が見えない。
今日になってようやく総理会見が行われた。
遅すぎる総理会見に、巷では「台湾の二番煎じ」と言われている、
非常事態こそ、政治家の力量が試される。
日本にはリーダーがいないとつくづく思う。

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