医療の現場

あまり楽しい話ではないのに、書かなければならないのはどうにかならないのかと腹立たしく思う私がいるから。
病院から帰された隣人は、翌日も熱が下がらなかった。
夜のうちに駆けつけた息子さんはどうすればいいのかわからない様子だ。
聞けば食事もとれてないという。
直前にケアマネさんやヘルパーさんが来ていたようなので、食事の見守りができるように手配されたかと思ったけれど、介護保険の範囲を超えるとか、実費になっても人手が足りないとかで話はスムーズに進んでないようだった。
隣人には至急に点滴をしなければならないと判断したので、往診の依頼をするように勧めた。

看護師の友人と相談して、なんとしてもどこかに入院をさせなければ命に関わると判断した。
往診の先生が見えた時に入院先を探してもらうしかないだろう。
どうしても入院しなければ明日から看病する人はないのだから、病院を探して欲しいと頼み込んだ。
そうしてようやくひとつのベッドの予約が取れた。
看護師の友人が付き添い、夕立の激しい雷雨の合間を縫って病院に行った。
酸素を図ると、88%。病院はびっくりした。
だって、肩で息してる状態だもの、素人が見ても危なく見えた。
休日の病院で慌ただしくいくつかの検査が終わり、医師の説明を聞くと、心臓が胸の90%に拡大されて、肺炎の肺は下の方で押しつぶされていた。
どちらも悪影響をしあって、心肺停止が心配される状態だった。
前日帰されずにいたら、ここまでには進まなかったのではないかと思うと悔しくてならない。
早速、酸素を送り込みいくつかの点滴が始まった。
顔色に少し赤みがさしてから帰宅したけれど、心から安堵した。
今日は、随分と安定しているようだったけれど、眠っている時に酸素は87.
目を覚まして深呼吸をしてもらうと90%に回復するけれど、心臓の負担は相当なものだろう。
「朝はお粥を食べた、美味しかった」と満足そうに話してくれた。
DSC_0694.JPG
ご近所さんと病院に行く途中、彼女が言った。
「今の状態でどこの病院も満床という事は、私たちが入院するときにはもっとベットはないよねえ」
本当にそうだ。
病院が沢山あるところに移住しようかと本気で思った。

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