家計簿の歴史とその処分方法について

私の家計簿の歴史は長い。子供の頃の「おこづかい帳」に端を発し、もう70年くらい記録を続けている。
「三つ子の魂」と言うが、記録を残すのが趣味という性格に育ったのだろう。
最近の10年くらいはPC上に記録しているので問題はないが、それ以前のものは生協のA4の家計簿を使っていた。それが嵩高くなり、そろそろ始末を考えている。

なぜそれほど溜めたのかと言うと、生協の家計簿は非常に使いやすく、毎年同じものを使っているため、過去の記録が見つけ易い。10年前の記録で当時の記憶が簡単に蘇る。わが家の歴史書のようなものであった。時々読み返してその頃を思い出すのは懐かしいことであった。どこに住んでいた頃か、その頃の友達の記録、家族の悩みもその中に書かれている。日記と併用しているため、食事のメニューや到来物の記録もあり、読み始めると飽きることのない昭和、平成の家族史のような存在だった。

しかし、その価値は私だけの価値観にあり、家族の誰も同じようには思っていないだろう。
そろそろ始末しておかなければならないと思い始めた。
しかし、この膨大な量の家計簿をどう処分すればよいのだろうか。到底シュレッダーでは間に合わない。
ネットで検索すると、破いて生ごみに混ぜる、水に漬けて文字を消すなど、さまざまな方法があるようだ。手っ取り早いのは数冊ずつ破いて生ごみに混ぜる方法だろう。

それだけを市の焼却場に持参して焼いてもらう方法もあるが、確認が必要なほどの機密文書なので始末が悪い。
最近は読み返すこともないから焼却したいと思うが、これほどの家族の歴史書は他にないと思うと少しの空虚感が残る。
面倒なものを書いたものだ。

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