トンネルの向こう

一昨年の暮れに思いがけず「初期の」と診断された姉母。
昨年の今頃は辛いコバルト治療の毎日だった。
コバルトによる放射線性肺炎、肺炎治療薬の副作用による骨折と夏までの間に、診察に回る医科は4ヶ所になり、疲れ果てる病院通いから、今日解放された。
昨年、再び食欲がなくなったので、毎週家人の鉄工房の帰りに迎えに行って、坂本の家で食事をしてもらっていた。
家では食欲がないとは思えなかったので、気分的だったのかもしれない。
今日のレントゲンでは骨折から始まった胸水もなくなり、肺も綺麗になって、呼吸器科からは縁切りを言われた。
それだけで姉は朝以上に元気になり、声まで大きくなってきた。
車の中で「ちあきなおみ」のCDをかけると、すぐに身体を揺らして「この人好きよー」と、思惑は大成功。
帰ってから、熱々のレモンティ―をカップにいっぱい注ぎ、重苦しいつかえを飲み下した。
日曜日は娘が体調を壊して一日中起きられなかった。
きなこは娘のベットから離れない。
きなこに食事をさせないといけないし、布団の上からきなこに抑え込まれてはゆっくり眠れないので、きなこを居間に連れてきた。
忠犬きなこ
食事もせず、居間のドアの前に座り込んで、私がドアを開けるタイミングを狙っている。
根負けして開けてやると、一目散に娘のそばに。
一日中、黙って寄り添った。
夕方、熱が下がった娘が軽い食事をすると、安心したようにきなこも少しだけ食事をした。
きなこは食事ものどを通らないほどに心配していた。

きなこスペシャルバージョン

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コメント

    • ほっとママ
    • 2011年 2月 09日

    本間に涙ぐましい!!
    きなこスペシャルバージョン素晴らしいわ
    数枚のカットが構成次第で素適な癒し系ポストカードに変身やね~!!さすが!!悦子さん!!と脱帽しますわ!!

    • skog
    • 2011年 2月 10日

    ほっとママさま
    きなこの可愛さを出したくてあれやこれやと模索中です。
    もっと時間をかけないと、いいものは出来ませんが漸く、方法が分かるところにたどり着きました。
    これから楽しみが増えるけど、時間がないわー。

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