しがらくご 42・43

今回の「しがらくご」は昼夜2回公演であった。
午後2時からの公演は出かけやすい。開場時間に合わせて会場に到着すると、出演者の4人が自分たちで受付をしながら観客を迎えていた。何時も手作り感満載である。
最前列の席が確保できるか心配になるほどの来場者がいたが、意外にも最前列は空いていた。やはり遠慮する人が多いのかもしれない。

通常なら空席が目立つ会場も、この日はびっくりするほどの入りであった。高座に上がる4人が口をそろえて「しがらくご始まって以来の大入りです」と驚いていた。いつもは19時からの落語会だが、今回は14時開演にする試みだったようだ。なお、通常通り19時からの公演も演目を替えて公演するとのこと。19時の部がガラガラでは、この試みが続けられるかどうか分からないと言いながらも、いつも以上に熱のこもった話を聴かせてくれた。

「そうば」さんは、2025年3月20日に「二代目桂惣兵衛」を襲名するとのことで、本日の寄席が「そうば」としての最後の高座になるという。ところが、次回5月13日のチラシには自分で作ったにもかかわらず「そうば」の名前がそのまま印刷されており、本人も歌之助さんに指摘されるまで気づかなかったという笑い話を披露してくれた。

この日も「紅雀」さんの高座が冴えていた。30分近い熱演は相当な体力を要するだろう。師匠である「枝雀」同様、顔芸が見事であり、目の動きだけでも観客を笑わせる。狭い高座の上で飛び跳ねる姿も印象的であった。さらに、この日は吊り下げられた幽霊が登場し、そのしなやかな動きが見どころの一つとなった。

演目は「不動坊」。あらすじ⇒

夜の部も盛況で、7月の公演も昼の部が開催されることを願うが、盛夏の時期であるため、夕涼みを兼ねた夜の落語会もまた一興であろう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

生活・文化の情報収集

ブログランキングで生活・文化関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る