慎太郎ママの毎日の幸せ探し 矢部慎太郎著

金沢の「ギャラリー紋」に伺ってから興味の対象が広がっていった。
「慎太郎ママの毎日の幸せ探し」の本はたまたまこの本にヒットしたからで、どんな人生を歩んだ人だろうか?と「慎太郎ママ」への関心が大きくなってしまった。

「ギャラリー紋」は300坪の土地に築100年の古民家、場所は浅野川のほとり、とくれば申し分ない立地、この場所を「慎太郎ママ」にお借りして赤木智子さんが「生活の道具展」を開催すると言うお知らせの時から「慎太郎ママ」は気になる人になった。
「慎太郎」と「ママ」と言う言葉が結びつかなかったし、こんな立派な家を貸し出せる人はどんな人だろうかと野次馬根性が騒いだ。

【矢部慎太郎 プロフィール】
矢部 慎太郎
北海道愛別町出身。銀座『サロン・ド 慎太郎』グループオーナー。京都のホテルでサービス を学び、京都祇園で夜の世界へのデビュー。
2001 年に大阪・北新地で『サロン・ド 慎太郎』 をオープンし、
2004 年に銀座並木通り 8 丁目に移転。その後、サロンの 2 号店『ぎんざ 紫』、 京風おでんとうどんの店『ぎんざ 魁』、そば割烹『粋人館』(北海道)、神楽坂『ギャラリー &カフェ 帝』(神楽坂)、日本料理&お茶屋 Bar『かなざわ 紋』(金沢)を展開し、2018 年、 京都に会席料理&お茶屋 Bar『讃』をオープン。
店舗の経営、おもてなしはもちろん、美の 空間プロデューサーとして、さまざまな飲食店の器や内装のアドバイザーとしても活動中。
また、2019 年に『慎太郎ママの「毎日の幸せ探し」』(講談社)を上梓。
現在は、講演も行う。 故・金子國義氏より “美” を学び、日本の美しいものを伝えていくことに人生を捧げる。

プロフィールを読むと、「あーそうなのか」となるけれど、このプロフィールを本の中の言葉を拾って肉付けしていくと人物が立体的になって来た。
以前「おそめ―伝説の銀座マダム」を読んだ時に「かつて銀座に川端康成、白洲次郎、小津安二郎らが集まる伝説のバーがあった。」と副題があった。
銀座『サロン・ド 慎太郎』はおそめの現代版なのか。
しかし、銀座のバーは今や事業で株式会社となる時代。その中で著名人がこぞって通うバーってどんなとこ?縁がないだけに興味津々。
この世界で頭角を現すのに必要な要素は、努力もあるのだろうけれど天分にも恵まれたのだろう。

この本の中に印象に残る文章があった。慎太郎ママはこういう話をバーで聴きながら成長したのだろうか。

「人に話すような不幸は本当の不幸ではなくただの愚痴です。
そして、本当の不幸は人に話しきれるようなものでもない。不幸を飲み込んで、前に進むような凛とした人間でありたいですよね」

うーーん、きびしい。

もう、ちょっと身近では
「怒ったり泣いたりするのは疲れますよ。」と、いうこと。
所詮は他人なのですから、自分と意見や価値観が合うことは絶対にありません。でもその都度反応していては自分が消耗するだけ、それよりも自分がやりたい事、すべきことにまい進するほうがよっぽどお得ですね。

銀座のバーで語られる処世術でしょうか、いえいえ明日からでも役に立ちそうです。
人間、切り替えが大事と言う事を学んだ本だ。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

書評・レビューの情報収集

ブログランキングで書評・レビュー関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る