消えた女−彫師伊之助補物覚え ‐ 藤沢周平|読書の愉しみ
常滑の町
藤沢周平「消えた女−彫師伊之助補物覚え」を読み終えた。
昭和58年が初版で平成28年12月で53刷になる。
岡っ引きを止めて彫師として働く伊之助が、行方不明になった知り合いの娘を探す物語である。
彫師になっても岡っ引きの方がよほど向いているとみえて、胸の空く展開が続いていく。
藤沢小説に触れると、物語とはいえ心が充される。いそいそと布団に入り眠くなるまで本を読む贅沢に浸る。
捕物覚えであるから事件は起きるが、平成の科学捜査ではないのでひたすら聞き込み推理して解決へと導く。
小説の中はオーケストラと一緒で指揮者の采配で感情移入が高まる。
藤沢氏はここぞとばかりに読ませどころを作り、心をくすぐって来る。
同時に読んでいた「信長の棺」「秀吉の枷」(共に加藤 廣著)も読み終えて、明日から楽しみが無くなる。
残りページが薄くなると、はやる心は押さえが利かない。
あ~と読んでしまった。
新しい本をさがしに行くか、本箱に眠る本から探すか思案中である。
これはと思って買って来るが、読みはじめると読んだ事があるような気がする。
同じ本を買ってしまうのだ。
本箱から溢れて床に積んだ本の中にもう一度読んでみたいものがあるかも知れない。
が、本屋で平積みされた本を見る時のムズムズ感も捨てがたい。
コメント
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こんばんは。コメント有難う御座いました。
ほたて漆喰は決定です。寝室のみ主人が自ら塗る事となりました。どうなるかわかりませんが頑張ります。skogにいかしていただき良かったです\(~o~)/
おくのさん こんにちわ
ホタテ漆喰を使われるのですか。よかった。
まるで、ホタテ漆喰会社のまわし者のようですが、お薦めです。
室温が違うような気がします。
ご主人頑張って下さい。