水滸伝4 、替天行道 北方水滸伝読本‐ 北方 謙三|全19巻読了しました

昨夜、長々と読んでいた水滸伝、全19巻を読了した。
おそらく1年近くかかったのではないだろうか。
腐敗した宋の国と戦い、新しい国を創りたいと梁山泊に掲げられた「替天行道」の旗の下に集まり、軍隊をつくり戦う漢達の物語である。
本の結末を書くことは憚られるので、伏せておくが何処の国もどの時代も今と似たかよったかと言うのが感想。
今はそれほど政府に抵抗する民はいなくなったけれど。
あまりに長い本なので5月あたり13巻で中だるみをしたけれど、残りの方が短いのだからと頑張って読み進んだ。
全編が戦場でどの戦も宋軍の立場、梁山泊軍の立場が書き分けられている。
昔の話なので殺戮もむごく、読む気が失せることもしばしば。
それでも、どうやら私は梁山泊側の兵隊の気分になっていたようだ。
勝ち進むとドンドン読めるし押されてくると眠気が先に来る。
押して引き、対峙してじらし誘い込んで仕掛ける。戦も心理戦だ。
軍師と言われる人はあるいは心理学者だったのではなかろうか。
であるならば、閉塞した平成の日本を救う道のヒントもその辺から得られないだろうか。
本当に19巻読んだのか、確認の為に本を並べてみた。本は19冊あった。
が、白状すると14巻が2冊あった。
何の疑問もなく16巻を読んでいたつもりだが、読んでいなかったのかもしれない・・・
とても水滸伝を語る資格はなさそう。
「北方水滸伝」の全てが解る必携の一冊です
「替天行道-北方水滸伝読本」も入った水滸伝19巻セットです
著者自身が「水滸伝」を中心に、中国の歴史や物語と小説創作との関係などを語っています
コメント
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子供の頃、横山光輝の漫画で読みました。
活字だけで19巻はなかなか・・ですね。ε=(´ε`;)ゝ
タケさん
子供の頃に既に読まれたのですか。
印象深かかったでしょうね。
今日、部屋の掃除をしたら13巻が出てきました。
どうやら20巻買ってしまったようです。
昨夜、NHKの「知るを楽しむ」に北方さんが出演されて「キューバ革命」が水滸伝を書くきっかけになったと話しておられました。