ナイルに死す ‐ アガサ・クリスティー

アガサの定宿

エジプトに行く前に読みたかった本がアガサ・クリスティーの「ナイル死す」だった。
近くの書店に無かったのと、翻訳本があまり好きではない理由で、読めてなかった。
ルクソールでアガサが執筆したというナイル河沿いのホテルの前を通った時に読まずに来たことをひどく後悔してしまった。
早速大きな書店で入手して読み始めると、この本はエジプトから帰ってすぐに書き上げたと著者は書いていた。
しかもこの本が書かれたのは1937年ということである。
私が生まれるよりも前のエジプトの風景と2007年の風景の違いは新しいダムくらいのものだろうか?
なんとゆっくり時の流れる国だろう。
現在のアブシンベル宮殿については「寺院の入り口には対を成した4つの巨像がが立っていた。ラムセス自身を形取り、自然の岩石そのものを刻んで作られたそれらの像は観光客の小さな姿を悠然と見下ろしていた」と書かれている。
この本はアガサ自身が「海外旅行物」と認めているので、探偵小説であることをつい忘れてしまう。
が、いつしか私立探偵ポアロの世界に誘い込まれていた。

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