モンスター ‐ 百田 尚樹

百田さんの「永遠の0」の感動が冷めやらぬ中、書店で百田尚樹の本の見つけたときは嬉しかった。
お風呂用とベッド用の2冊を読んでいたのに、「百田」さんの本は全てを押しやって企画展中、
夜毎の愛読書となった。
けれど「永遠の0」に匹敵する感動はなかった。
始めの頃は失望の方が多かったが、そんなはずはないと読み進み、まあ、そういうこともありかなぁという感想に終わつた。
かつてバケモノと言われた女性が整形手術を繰り返して絶世の美女となり、自分の過去の愛憎と対峙する。
初恋の相手に燃やす情念の凄まじさにも異常性を感じる。
多分この本は耽美の異常な世界を描いているのだろうけれど、ネチネチと仕返し劇を仕組んでいく陰湿さに途中からかなり嫌気がさしたり、先が読めてつまらなくなったりした。
それでも最後まで読み続けたのは、どこかに面白い話が差し込まれているのではないかとか、私が勘違いしているのではないかとか、まさか面白くないはずがないとか考え続けて終いまで読んでしまった。
久しぶりに釈然としない読後感を持った。
高岡早紀さんで映画化されるそうだけれど、期待は薄い。
「きょうの1枚」
今年の葉牡丹「光子」は艶の美しさが目を引いた。
もっとシルバーを入れたら引き立ったのにと今更ながら反省しても、もう遅い。
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