永遠の0 ‐ 百田 尚樹|(映画)岡田 准一|(ドラマ)向井 理|家族の絆と愛の物語

どこの書店にも平積みで置かれている「永遠の0」
気になるけれど、著者を知らなかったのでスルーしていたが、友人の本箱でそれを見つけて早速借りてきた。
タイトルを見て、推理小説かと思いながらページをめくると「0」とは戦闘機、零戦の事だった。
戦争物の本は読まないのが常だけれど、何しろどこの書店も店頭に置いているからには何かあるはず。
この本は今日のyahooニュースに100万部売れたと書かれていた。
数ページでのめり込む様に読んだ。

司法試験に4度落ちてぶらぶらしている26才の健太郎と、4才齢上でフリーライターをしている姉の慶子が祖母の死をきっかけに本当の祖父と思っていた人は祖母の再婚相手で、祖母は祖父と結婚する前に慶子と、健太郎の母を最初の結婚で産んでいる事が分かった。
その祖父がこの本の主人公、宮部久蔵、終戦の数ヶ月前に特攻で死んでいる。
祖父の姿を聞き出そうと80才を超えた祖父の戦友たちを訪ね歩くと、思いがけない祖父の姿が語られた。
「臆病者、天才的パイロット、命の恩人、優秀な教官」
会う人ごとに祖父の印象は違う。
戦争の只中に宮部は「妻と子供のために死ぬわけにいかぬ」と言い続けた。
その姿が優秀なパイロットでありながら臆病者と言われた所以だ。
そして物語は、祖母の再婚相手である現在の祖父と宮部久蔵の関係を発見することにより、
家族の絆を結ばせていく家族の愛の物語だった。

また、この本は第二次大戦の姿を宮部の姿に重ねて克明に描かれている。
軍部高官の無知蒙昧さに戦争に負けた事を思い、兵隊の息遣いが傍で聞こえてくるようだ。
戦争は映画や歴史の中でしか知らなかったけれど、この本でモヤモヤとしていた戦争の絵が完成したように思えた。
この本の解説は児玉 清が書いている。この解説自体が文学の域だ。

私は号泣するのを懸命に歯を食いしばってこたえた。が、ダメだった

と書かれている。

映画版(YouTube)DVDです(主演)岡田 准一(監督)山崎 貴
ドラマ版(YouTube) DVDです(出演)向井 理

P1190011.JPG
庭のアロニアがようやく色づいた。

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