滋賀の名物「しがらくご」—隠れた名席を堪能する至福の夜

第40回を迎えた「しがらくご」が、11月12日午後7時より浜大津のスカイプラザ浜大津7階で開催された。出演は毎回おなじみの落語家、「二乗」「紅雀」「歌之助」「そうば」の4人。2ヶ月に一度の開催で、私も今回で3度目の参加になるが、めちゃくちゃゆったりと見られるのが魅力である。少し宣伝をした効果か、過去2回比べて観客が増えたように感じられた。

観客としてはこのゆったりとした距離感が嬉しい、空席が多い中でもいつも全力で高座を担ってくれる出演者に、ありがたくも申し訳ない気持ちになる。
紅雀さんの「ちしゃ医者」や二乗さんの「紙入れ」のまくらでは、最近のニュース、国民民主党・玉木代表の話題を軽妙なトークで語り笑いを捉えていた。

前回の「しがらくご」を駅の「立食い蕎麦のようだ」と書いたけれど、今回も全く同じように感じた・。
午後7時になると出囃子の演奏が始まる。それを合図に高座にライトが当たり観客は鎮まる。
休憩はなく、4人が次々に高座に上がり、4人目が終わった時は午後8時47分であった。
終演の合図はなく、終わるとサッと立って出口に向かう。無駄な時間は全くないと言った感じを「立食い蕎麦」だと私は感じている。私も場慣れて来て、サッとエスカレーターに乗った。見送りに遅れた紅雀が大きな声でお礼を言っているのが聴こえていた。帰宅時間は9時7分であった。何と効率が良いのだろう。

この会が楽しみなのは、紅雀さんは、枝雀を彷彿とさせる話し方や細やかな所作で、枝雀好きだった私は毎回楽しみにしている。口元や指先の動きまで枝雀に似ており、その姿をかぶりつきで見ることができるこの会は、ふた月に一度の大きな楽しみである。

次回のお知らせ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

生活・文化の情報収集

ブログランキングで生活・文化関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る