染め替えで蘇る服たち:循環型社会を実現するファッション

最近は、循環型社会の考え方が広がっている中で、D&DEPARTMENTが10年前から展開している「染めて着続けるd&RE WEAR」というプロジェクトの存在を知った。型崩れはしてないけれど、日焼けの色落ちで着にくくなった服は、入れ替えの時に仕方なく手放すか、見なかった事にして一旦は保管している。
それが染め替えで蘇るのであればまた10年は着られると嬉しくなった。
実は、半年ほど前に「群言堂」からも染め替えの案内があって、一寸色に飽きていた服を染め替え依頼して一着分の服が増えたような気分になっていた。群言堂は自社製品に限ると制約がある。
そんな中、D&DEPARTMENTの染め替えはメーカーに制限がない点が非常に魅力的である。
さらに、黒や紺の定番カラー以外にも、季節ごとに1つのカラーが紹介されるという楽しみな仕組みもある。これにより、染め替えがただのリペアではなく、ファッションとしても楽しめるようになった。

この「染め替えプロジェクト」は素晴らしいと思った。私のように、一度は着なくなった服を蘇らせ、楽しめるだけでなく、廃棄される服の量を減らす効果も期待できる。 D&DEPARTMENTでは、染め替えた服を販売する取り組みも行っており、また活動が広がれば、もっと多くの人が服を無駄にせず、持続可能なファッションを楽しむ事が出来るという発展が期待できる。

ちょっと調べてみたところ、他にもいくつかの染め直しサービスがあるようだけれど、洋服の場合は、絹の着物と違って、複雑な布地の組み合わせや縫製のために染め直しが難しいことが多いようだ。そのため、多くの場合、黒や紺といった無難な色にしか染められないケースが多いと推察した。

しかし、D&DEPARTMENTのシーズンカラーを利用すれば、黒や紺以外の色でも、お得に染め替えを楽しむことが出来る点がとても魅力的である。
今年は、さらに色々な染め替えの可能性を研究してみて、服を無駄にせず、長く着続ける方法を探りたいと考えている。 廃棄される服を減らしながら、ファッションを楽しむこの取り組みを、もっと身近なものに出来ないものだろうか。

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