自分の年齢言えますか?
カーブスに通って12年になる。
今では通うのが当たり前のような日常になった。
ご近所さんも多く通っているので、普段町内では会う事のない方々とカーブスに行けば会える楽しみもある。そして安否確認の場と冗談を言っている。
いつも通りの時間に行かれなかった時は、心配もしてくれる。
「昨日は、お休みでしたね」
「眼科に行きました」
そろそろ白内障の心配が始まるお年頃で、一斉に興味を引いたらしい。
「それで、大丈夫でしたか?」
「手術後の経過は良いらしいけれど、少し緑内障の気が出てきたらしい」
私は皆を心配させてはいけないと思って、医者の言葉を追加して伝えた。
「09才で、この程度なら心配いりません。目薬も必要なしです」
その時に居た数人が息を飲んだ。
「大丈夫よ、心配いらないって」
その中に、私の緑内障の心配をした人はひとりもいなかった。
医者の言葉をそのまま伝えたので、そこに正確な年齢がはいっていたのだ。
「09才なんですか?」
開口一番はそこだった。
花の命は結構長い。
みんな似たか寄ったか、それでも気になる他人の年齢。
それから、幾分みんなは私に優しくなったように思うのは気のせいか。
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