秋の夜、懐かしいさと未来を感じる町内のお祭り

涼しい夜風が心地よい秋の夕暮れ、小学校で町内のお祭りが開催されると聞き、足を運んでみることにした。
「すごく上手な、ダンスや歌のパフォーマンスがあって校庭には屋台も出るし賑やかよ。一度来てみたら」と誘われていたのだ。


家を出てすぐ、遠くから大きな音響の音楽が聞こえてきた。街灯の下、綿菓子を握りしめた子供たちとすれ違う、懐かしい秋祭りの風景だ。

校庭に足を踏み入れると、赤々と灯されたライトに照らされた会場には大勢の人が集まっていた。校庭の一段高い場所がステージとして使われ、その前には長椅子が並べられていた。
手には屋台の食べ物を持って座るその姿は、懐かしい。私が子供の頃のお祭りと少しも違わない。
夜の校庭を自由に走り回る子供達は生き生きと楽しそうだ。いつもならテレビの前かゲームが楽しいのだろうけれど、両親に連れられて夜の校庭を走り回る楽しさは格別だろう。

驚いたのはステージ上の多彩なパフォーマンスだった。中学生のバンドがあり、おじさんバンドがあり、おばさんのダンスがあった。
アニメソングに乗って踊る子供達。


こんなに若い世代が町内に住んでいるとは全く知らなかった。
平均年齢70歳越えの限界集落とばかり思っていたけれど、どっこい今後が楽しみな町になっていた。

町内祭りの最後は毎年「マツケンサンバ」と決まっているとの事。それぞれに衣装を凝らして踊る姿は様になっている。今年の「マツケンサンバ」の主役は校長先生であると紹介されていた。


何処を見まわしても、知ってる顔は少なかったけれど、来年は私が誘って出かけよう。

この町にも少しずつ新しい風が吹き込み、未来への希望が感じられる夜であった。

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