女社長奮闘記

久しぶりにさる女社長と話をした。
風邪を引いた引越しをした等々で中々出会えなかったのだけれど、今日久しぶりに会社の前を通ると意外にひとりでいる姿が目に入った。
手を上げてくれたので車を停めてひと時話し込んだ。
彼女は12年前に離婚をし3人の子供に大学を卒業させて、勤めていた会社の社長になった武勇伝の持ち主である。
話はいつも回転舞台を見るように面白い。
今日は「会社更生法」について。
電話帳から「会社更生法」を扱える弁護士を探したという話を面白おかしく話してくれた。
初めはキョトンとして私は他人事の話と思って聞いていたら、何のことは無い彼女の会社の話である。
ご多分に漏れず、官庁工事が激減して青息吐息なのだとか。
本当なら山の中をさまよって枝振りのいい木でも探しているんじゃないかと思うような話が彼女の口から語られると結末の分かっている芝居の暗転部分を聞かせれているようである。
面接をした弁護士の手には負えないと彼女は判断し、その場で2時間分を払いますから結構ですと話すと弁護士さんがすまなさそうに「1時間半分でいいです」といったとか。
かくして彼女は借入先の銀行3行の支店長に到底返済は無理であると話をしたそうです。
するとどうだろう、倒産されるより小額でも返済してもらう方がいいと判断した支店長達は月々の返済を20分の1の5万円にまでしてくれた。
ここ数年の間に倒産しそうな会社は彼女の回りに数知れず、2年間頑張れば競争相手はみんないなくなるかも知れに程事態は深刻らしい。
この10年間で仕事量は10分の1になったといえば彼女が社長になった頃がピークだったことになる。
よくもまあ、10年頑張った事だ。
明日をも知れないといいながら笑っているけれど「私は死なないからね」と怖い事をいう。
銀行が彼女を信頼しているのは正直な仕事をしている事が評価されていると思う。
彼女の「銀行を怒らせては駄目、信じては駄目」と含蓄のある言葉を締めの言葉にして本日の講義終了。
頑張って欲しい。

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