懐かしき富山の街と、変わりゆく風景

富山を訪れるたびに、食べたいものも行きたい場所も尽きない。毎回同じ場所へ向かうのだが、市内なので気楽に寄り道ができる。
目的地は「すし玉」からは近い、総曲輪通り商店街だ。

この商店街を抜け、小さな川を渡ると、かつて私が住んでいた清水町がある。家の窓からは「不二越」の看板が見えていた。一度、懐かしくなって探してみたが、住んでいた家は見つけられなかった。
総曲輪通り商店街までは1キロほどの距離で、今思えば便利な場所に住んでいたものだ。当時の地方の県庁所在地は住みやすいと感じていたものの、今のように洗練された街ではなかった。北陸特有の重く黒い雲が広がる空と、天空にそびえる立山を威圧的に感じた記憶がある。
過ぎてしまえば懐かしい。機会があれば、毎日自転車で走り抜けた総曲輪通り商店街を訪れる。半世紀という時を経て、店の姿は全く変わってしまったが。
当時なかった「地場もん屋」は、私にとって楽しみなスーパーだ。ワンコインで買える立派な弁当をいつも羨ましく眺めている。そしてここでも、旬の無花果に自然と目がいってしまう。


地場もん屋まで来ると、足を伸ばして環水公園へ向かった。しかし真夏の午後の日差しは、私が好きなこの公園を白くぼやけさせ、がっかりさせられた。まるで夜に会う美人さんに、昼間会った時に感じた印象とのギャップのようであった。興味が冷めないうちに、私はそそくさと公園を後にした。
富山での思い出は、いつも変わらない風景と、変わりゆく風景が混在している。だからこそ、何度でも訪れたいのだ。
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