内子座‐愛媛県内子町

内子座は、1916年に大正天皇の即位を祝い、木蝋や生糸などの生産で財をなした内子町の有志によって建設された。
木造2階建ての瓦葺き入母屋作り、純和風様式の本格的な芝居小屋として建設され、回り舞台や花道、桝席、楽屋などがあり当時の建築技術の粋が集められた建造物である。
柿おとし興行は、淡路を拠点に活躍していた吉田伝次郎座による人形浄瑠璃だった。

場所はと言うと、町中の住宅街の中にあった。
芝居小屋の正面写真を写すには、かなりバックしなければならないけれど、これ以上バックすると他所のお宅に入ってしまう距離である。
家の玄関先に芝居小屋があると言っても過言ではない。
その芝居小屋に全国からファンが押し寄せるという「文楽」や「落語」「「秋川雅史コンサート」や「​世界的な太鼓芸能集団 鼓童による内子座公演」が掛かるとなると、私なら飛び上がるほどうれしい。
我が町に芝居小屋がある暮らしを羨ましく思った。

内子座が内子座になるまでは険しい道のりだったらしい。
江戸の面影を残す芝居小屋で「文楽」を興行して町おこしをしたいと考えた。
大盛況だったが経費的に町は赤字が続き1999年に一時途絶えた時期もあった。

突然の休止を惜しむ多くの声に後押しされて、内子座文楽は2002年に再開した。
今再び「文楽」の公演は定期的に開催されている。
内子座は人気を呼び「落語界の大御所」の公演も成功させた。
芝居小屋は江戸の雰囲気を纏って今も現役で頑張っている。

近年は文楽公演の他、歌舞伎も上演されるなど、地域の娯楽の場や魅力的な観光資源として親しまれており、2015年には内子座が国の重要文化財に選ばた。
南海地震が心配されることから、2023年秋から4年程度の期間で大規模改修工事が始まる。
その間、内子座は閉館となる。
閉館前に見学出来たのは何よりだった。

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