富山の魅力ー八尾町

新湊の内川めぐりの後は、魅力あふれる町、八尾に移動した。

八尾の高台にポツンと建つ洋館がこの日のお宿
新しい小説のページをめくるようなときめきがある。
キッチンの窓からは、大好きな立山が見えた。

翌朝は「風の盆」で有名な八尾町諏訪町の普段の顔を見に行った。
トップ写真は諏訪町
日本の道百選に選ばれた坂道で、「風の盆」が開催される毎年9月1日から3日までは、全国からの観光客をひきつけている。
「風の盆」以外の日にこの町を訪れたのは初めてだ。
家々の低い庇と緩やかな坂道は踊り手がいなくても十分に魅力がある。
間口の広さで税金がかかるというのは京都や新潟県長岡市も同じで、各家は間口は狭く奥行きのある家がびっしりと並んでいる。
側溝を流れる水音が大きく聞こえていた。

近くには桂樹舎 和紙文庫がある。
古い小学校を移築した建物らしいけれど、モダンな建物で昔の雰囲気は捜しようもなかった。
ここは、富山にデザインを根つかせた吉田桂介さんが起業した場所でもある。
「芹沢銈介」の作品の為に水に浸けても破れない和紙を開発した人でもある。芹沢に型染の技法、デザインを直伝で習得して、和紙製品を次々に世に送り出した。
角座布団のデザインに芹沢好みが現れているようだった。

そして、お愉しみは荘川の鮎

7月に鮎漁は解禁すると言うけれど、ここの鮎は解禁にこだわることは無いと口コミに書かれていたので行って見た。
鮎の好ましい苦みが効いて、頭からしっぽまで何も残らないほど綺麗に食べられた。

富山が文化的な事を実感させる和紙文庫、風の盆のある八尾町、庄川の鮎
若い時に気が付かなかった富山の魅力を再び訪ねる旅は、ますますはまりそうな予感がする。

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