オペラコンサート
大阪城公園の近くのいずみホールで開かれる、ソプラノの佐藤康子さんとテノールの佐野成宏さんのオペラティックコンサートに出かけた。
オペラというと敷居が高く積極的に鑑賞する機会がなかったけれど、以前、3大テノールのCDをかけ続けた日々がある。
会場は1990年に住友生命が60周年記念事業として作ったクラッシック専門のホールで、音を吸収する木をふんだんに使った見事なものだった。
始まる前から期待が高まる。
テノールの佐野さんが一昨日足の手術を受けたということで、時々椅子を使われたけれど、期待を裏切らない美声を聞かせてくれた。
ハリのある澄んだ声がお腹の中から響き渡り会場の空気を震わせる。
マイクを使わずに800席の会場の隅々に声を届ける、鍛錬の賜物とはいえ一度のステージでエネルギーを使い果たすのではと心配するのはいらぬお世話かも。
お話をされる時はマイクを通してだから、歌と話声は別物。
ソプラノの佐藤さんも素晴らしい美声の持ち主。
オペラ歌手となると豪華衣装も見応えがある。
やはりマイクは使わないのだからお腹の底から響かせる。
喉の仕組みを覗いてみたい。
人体の不思議を見るようだ。
オペラは舞台のセリフを全て歌で表現する。
本格的な舞台ではセリフが翻訳されて映画を見ているように流れるので、言葉の心配はいらないらしいけれど、今日は初めに佐野さんが短く解説をしただけだったので、言葉は全くわからない。
けれど、言葉が分からないことを忘れて聞き惚れた。
アンコールで日本語の歌を歌った時に、アレッ今まで言葉が分からなかったんだと気がついた。
生の舞台が好きな私は嵌りそうな予感がする。
10年後くらいに家人とお洒落をして出かける楽しみにとっておこう。
大阪城公園は紅葉が見頃で、すごい人出だった。
少し早く行って紅葉を楽しんだ。
大阪城には小さな川を渡っていった。
その橋桁にしがみつくように鳩が休んでいた。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。