何げない言葉
春日大社に続く道は修学旅行の生徒と大型バスで埋め尽くされていた。
一歩中に入るといつもの静かな道があるが、東大寺めがけて人が集まると奈良の狭い道は窮屈でした。
奈良行きの目的は、私達夫婦が仲人をした青年が、ガラス作家になり、師匠と二人展を開いているので久しぶりに彼の作品を見たくなってでかけました。
関西を暫く離れていたので最近の作品は全く知らなかっただけに、彼の素晴らしい作品を前に思わず声をあげてしまった。
熱いガラスを吹く事を仕事と選び、暑い日も寒い日も作品を創り続けて10年がたっていました。自信に溢れる笑顔に接し、作品の中にみえる優しい色使いも成長のあかしのようで嬉しかった。
彼の作品はいくつか手許にありますが、お金を払ったのは今日をいれても2度しかない。
今日、彼から思いがけない言葉を聞いて私は少し狼狽した。
私が初めてお金を払って彼の作品を買った日がなかったら、今日の自分はなかったなどと..。喜ばせてくれる憎い奴です。
私の何気ない言葉が人の人生を左右する事はないと思いつつも、彼の選んだ道に彼が満足している様子が感動の波になって私に伝わった。
作品展のようす
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