さびしい京都 – 7年ぶりの友人と

「会いたいねー」
「うん、会いたいねー」と言いつつ7年位ご無沙汰をしていた友人と、京都駅で待ち合わせをした。
大阪に住んでいるけれど、忘れた頃に電話がかかりお互いに忙しく近況報告で7年間をつないでいた。
私に思いがけないゆとりの時間が生まれたけれど、彼女は休校のお孫さんの世話があり、なかなか会えないもんだと諦めていたが、木曜日はお孫さんを見なくていい日というので急な約束をして京都に出かけた。




京都駅のロータリーの見える席から下を見ると、「通勤のバスも満員で乗れなくなった」と言われていたのが嘘のようにガラガラの観光バスとガラガラの市バスが見えた。
歩く人も少ない。
怖いものでも見たような気分になる。
「祭りの後」のうら寂しさを感じる京都の風景だった。


いつもは行列が出来て入れない「マールブランシュ」にすんなりとは入れて初めてお茶をした。
7年の間に彼女はご主人様、お母様、お兄様を見送っていた。
「周りには、(淡々と過ごせたね)と言われたけれど、淡々となんか過ごせるもんじゃないわよ。泣ける時がなかったのよ。思いっきり泣くときは人の胸が必要なの。」と。
私の胸では不足だろうから、黙って聞くしかなった。

反対側の窓から遠くに伏見桃山城が見えていた。
次の約束は出来ないけれど、また会いましょう。
それぞれ、反対方向に向かう電車のホームに分かれた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

旅行関連の情報収集

ブログランキングで旅行関連のブログをご覧いただけます!

ガーデニングの情報収集

ブログランキングでガーデニング関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る