熊本よいとこ

南阿蘇のに行く事は、昨年からの計画になっていた。
直前の地震で、心配したけれど是非熊本に・・と言う声に押されて旅立った。
熊本の益城空港に近づくと、家々の屋根がブルーシートに覆われているのが目立たちはじめた。
町内にはテント村、崩れかけた家が並ぶ。
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空き家になった大きな家からは、立派な建具が見える。
この家を去るのにはどの位寂しく、辛い思いをしたろうか。
私だったら、もう立ち直れないと今度の震災は堪えた。
けれど、数分走ると何事もなかったような穏やかな風景もある。
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穏やかな風景でも、観光客の足は途絶えてしまい、観光地の熊本は生活の手段を無くしてしまった。
私が泊まった「夢しずく」は震災後いち早く宿泊を受け入れた宿。
珍しく夕方早くに投宿すると、お迎えもフロントも部屋の案内も男性が一人でこなしていた。
案内された部屋は、大きなベッドルームに和室とシャワー、露天ぶろの設備があり畳みのいい匂いがしていた。
大浴場の温泉は美人の湯らしく、つるつるとしてお湯が身体に纏ってくる。
夕食会場には私達以外の準備がなかった。
まさかと思いながら「今日は私達だけですか」とお聞きすると「ようこそおいで下さいました。他のお客様は居られません、お客様がいらして下さったので、今日私はお仕事が頂けました。ありがとうございます」と言われて胸が詰まった。
こんな立派な温泉旅館を貸し切ってしまう経験は生涯2度とないだろうけれども、これは寂し過ぎる。
「5月の連休は満室の予定だったけれど、震災以降全てキャンセルになりました」
と、寂しそうだった。
たった3人のために心づくしのご馳走も並んだ。
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売店も私達がいなければ売り上げはゼロになる。
あれやこれやと探して、お金を落とすのは熊本にしようと財布のひもを緩めた。
その前、益城空港のそばに福岡時代によく行った「ふるさと市場」がある。
そこも無事ではあるまいと思って立ち寄ってみると営業を再開していた。
熊本特産のスイカや何処にでもある野菜を大津に発送して娘に呆れられたけれど、ここでの買い物が一番清々する。
俵山トンネルと阿蘇大橋が通行できないので、南阿蘇に入るのには1時間は余分にかかる。
けれど、道中は滴るような緑の山道と赤牛が草を食む風景でドライブは快適だった。
大観峰からの雄姿も変わっていない、草千里には行けないけれど、黒川温泉、湯布院へは道が通じている。
その後向かった阿蘇神社では大きな衝撃を受けた。
熊本城に行けばそこも同じだろうと思う。
けれど、この状況を見る事、知る事は無駄ではないと思う。
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阿蘇大社を復旧するべき活動が始まっている。
初めて、1000円札をお賽銭箱に入れて、この震災で亡くなられた方を思い、一日も早い復旧を祈って手を合わせた。
賽銭箱には1000円札が沢山入っていて、ホッとする。
阿蘇大社の HPでは、復旧応援の奉賛をお願しています。
HPに振先先が記されていますので、何所に応援しようかと迷って居られる方は、こちらへのお振り込みをお願いします。

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