山あいに魚の宝庫あり──JA白山ファーマーズマーケット「よらんかいね広場」

呉羽梨を求めて富山へ走った翌日、帰路は福井の魅力を探すことを目的としていた。
その前に立ち寄りたい場所が石川県にあった。JA白山ファーマーズマーケット「よらんかいね広場」である。山懐にありながら「石川の魚が最も揃う店」との評判を耳にし、確かめずにはいられなかったのである。
道中の道は緑濃い山裾を縫うように続き、川のせせらぎや田畑の稲穂が目を楽しませてくれた。到着した時には平日と言うのに既に広大な駐車場は満車に近く、のどかな山里に不釣り合いなほどの人出に、この店の人気が窺えた。
店内に入るとまず果物コーナーが目に飛び込む。地元で採れた葡萄や梨や、無花果が艶やかに並び、棚の周囲には甘い香りが漂っていた。富山や石川の道の駅やスーパーを巡ったが、これほどの充実ぶりは見たことがない。すでに葡萄を買い込んでいたにもかかわらず、またしても手が伸びてしまった。

そしてお目当ての鮮魚売り場へ。広さにまず驚かされる。山あいの地に、これほどの魚の賑わいがあることは信じ難いほどであった。氷を敷き詰めた台には北陸の海から届いた魚介が整然と並び、売り場には活気が満ちている。
希望に応じてその場で捌いてもらえ、造り用の柵も豊富に揃う。種類の多さに加え、価格も手頃で、興奮のあまり自宅の冷蔵庫の容量を忘れそうになった。
山あいに魚の宝庫あり──。三時間をかけてでも再訪したいと思わせる場所である。
果物も鮮魚も買い物に夢中となり、写真を撮る余裕はなかったが、その熱気こそが旅の記憶を鮮やかにしてくれる。
そして車を走らせ、次なる目的地──福井の「ふくい鮮いちば」へと向かった。
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