新米ゆめみずほと山代温泉・茶寮なか尾の昼餉

薬疹の結論がはっきりせず、中止していた薬の影響か、胃カメラで胃壁に異常が見つかり、生検に回された。気持ちはどうしても晴れない。こういう時は出掛けるに限る。思い立って石川まで新米を買いに行くことにしたのである。

高速道路は空いており、予定通り小松のJAあぐりに到着。米の銘柄は「ゆめみずほ」、5kgで3750円。買い付けの制限もなく、久方ぶりに気持ちよく米を入手することができた。もっとも、年末に近づけば事情は変わるであろう。
店頭には梨や葡萄も並んでいたが、葡萄は目を疑うような高値であった。今年の果物には期待できそうにない。

さて、ここまで来ると次は昼餉である。先週は鰻に振られ、海鮮にも振られ、どうにも巡り合わせが悪かったが、この日は山代温泉「茶寮なか尾」に予約を入れていた。訪れるのは半年ぶりであろうか。白い暖簾が静かに掛かる玄関、その凛とした佇まいに胸が高鳴った。

なか尾は数年前まで割烹であったが、一昨年十二月に「茶寮なか尾」として改めて開業した。部屋のしつらえ、花の生け方、器からお盆に至るまで、いずれも細やかな心遣いに満ちており、割烹の格式を残しつつも客を迎える気概が伝わってくる。

昼は弁当仕立てであるが、まず八寸が運ばれる。氷を敷き詰めた錫のボールに格子が渡され、紅いほおずきが涼を添える。朝顔に見立てた器にはかぼちゃのスープが盛られ、トウモロコシに青豆が彩りを添えていた。この一品に触れた瞬間、胸中の「モヤモヤ」は見事に吹き飛んだ。

弁当は見目麗しい盛り合わせであり、一つ一つに味が沁み入り、口に運ぶごとに心がほどけてゆく。熱々の天ぷら、滋味深い味噌汁、香の物が添えられ、昼餉としての完成度は高い。デザートは別勘定であるゆえ、腹と相談の上で選べる趣向となっている。この日は憧れていたパフェを注文したが、やや食べ過ぎたのはご愛敬である。

食事を終えると一目散に帰途につき、渋滞にも巻き込まれず二時間半で帰宅。米も手に入り、心に溜まっていた澱も消えた。憂さ晴らしとしてこれ以上ない一日であった。

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