うみまち食堂うらら訪問記①ー和歌山市雑賀崎(日本のアマルフィ)

「うみまち食堂」の経営者は漁師であるから、店は漁港の目の前で、漁港で上がった魚を調理して提供すると聞くだけで、すっ飛んで行きたくなる。
家人が朝日放送の「LIFE 夢のカタチ」という番組を偶然見て、「ぜひ行ってみたい」と誘ってきた。番組で紹介されたこともあり、放映後は予約の電話が殺到し、応じきれないほどの反響だったそうだ。店主の池田佳祐さんが、訪問した時に笑いながらそのエピソードを語ってくれた。今は少し落ち着いたとはいえ、10月の予約は既に満席で、11月以降にようやく予約が取れる状況だ。

さて、その「うみまち食堂うらら」が位置する雑賀崎という場所についても触れておこう。
和歌駅からさほど離れていないが、なんとも言えない辺境の趣が漂う。雑賀崎は和歌山市の南西の端にある小さな漁師町で、瀬戸内海国立公園にも指定されている美しい海岸線を持ち、断崖絶壁に突き出した地形と、海に点在する小さな島々が印象的だ。

1983年に雑賀隧道が開通するまでは、地区外との往来もままならず、標高60mほどの岬の尾根を越える細い道路が唯一のアクセス手段だったという。その為に他地域の習慣や文化が流入することもほぼ無かったので方言や風習に独特のものが未だに残っているそうだ。

早速、和歌山市内から狭い隧道を抜けると目の前に広がるのは、風情ある漁港だった。

漁港前の住宅街を対岸から遠望すれば「日本のアマルフィ」らしい風景があった。
番所庭園の真裏に当たる場所だ。

漁港の周囲は坂道と狭い露地が交差して、人を惹きつける魅力に溢れていた。
「うみまち食堂うらら」は、その狭い露地を登った未だ奥にあった。

露地の魅力と海の匂いに、ここまで来た甲斐があったと大満足の風景が広がっていた。
                                    続く

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

グルメ・料理の情報収集

ブログランキングでグルメ・料理関連のブログをご覧いただけます。
ページ上部へ戻る