金沢のひとときをエムザで

金沢に出かけても、近江町市場に足を運ばなくなって何年が経っただろうか。
その向かいにあるデパート「金沢エムザ」への訪問も、すっかり減ってしまった。
実は私は「エムザ」のファンである。以前は近江町市場を訪れると、車を近江町市場の駐車場に入れたまま、地下道を通ってエムザへ足を伸ばすのが常だった。
久しぶりに「エムザ」に立ち寄ってみようと思い立った。
エムザには入り口がたくさんあり、間違えると迷ってしまう。
近江町市場側から入るなら、「スターバックス」がある入り口が便利だ。そこを入るとすぐに「黒門小路」という北陸のセレクトショップが広がっている。
「黒門小路」には、工芸品のギャラリーや金沢の銘菓のばら売り、お土産コーナーが集まっている。
照明は少し落とされ、ギャラリーには金沢にゆかりのある漆器や陶器が並ぶ。
もちろん「輪島塗」や「九谷焼」などの伝統工芸品も展示されており、美術ギャラリーほど格式張らず、間近で最近の工芸品を鑑賞できる。
時間がないときでも「The Kanazawa」を感じられる貴重なコーナーだ。
最近はゆっくり工芸を鑑賞する時間もなかった。
できれば一泊するほうがよかったかな、と少し後悔もあったが、
天候が崩れれば帰るのも大変になるので、訪れることができただけでも良しとしよう。
エムザのB1階には金沢の銘菓が軒を連ねて豪華ではあるけれど、贈答でなければ「黒門小路」のフロアではさまざまなお菓子をバラでセレクト出来るので便利である。
以前は一定額以上の購入で、同じフロアにある「茶庵黒門」のサービス券をもらえたので、二人でゆっくり渋茶を楽しんだものだ。
この日は特に買い物もなかったので、自前でお茶をしようと「茶庵黒門」に立ち寄ったが、満席だった。
「もし空いていたら、センチメンタルジャーニーみたいになったかもしれない」と思わず笑ってしまった。
結局、入り口にある「スターバックス」でコーヒーを飲み、気合を入れて3時間のドライブで帰宅した。
火曜日から金沢は大雪注意になっている。
瞬間の晴天を狙って出かけられたことに、我ながら感心している。
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