岐阜の名物ウナギに牛肉時々富有柿 ② ――富有柿

岐阜の秋といえば富有柿である。今年もその季節がやってきた。
養老で保冷ボックスいっぱいに詰めた牛肉を積んで富有柿の本場、本巣へ向かったのであるが、途中で大きな目的がすでに果たされてしまい、本巣までの三十キロがやけに遠く感じられた。街中を抜けていくせいもあるのだろう。とはいえ、車中では岐阜県の広さについてあれこれ語り合うことになり、退屈する暇はなかった。
岐阜県は海なし県でありながら、回転ずしの店が多いのはなーぜ?周囲を六県に囲まれ、食も風景も実に多彩である。長良川の鵜飼いはあまりに有名だが、こちらは残念ながらそうした風雅な遊びとは縁がない。そんな話をしているうちに、気づけば本巣に入っていた。

見渡すかぎり柿畑である。収穫を待つ富有柿が枝にたわわに残っている。まず一軒目の農場を訪ねたところ、贈答用の高級品はほぼ予約で埋まり、すでに受付は終了したとのこと。大垣の富有柿を送りたいと楽しみにしていた友人を少しガッカリさせてしまった。それでは、と次なる農場へ向かう。

どちらの農場も客足はまばらで、富有柿はそろそろ終盤らしい。そこで一番大ぶりの柿を選んで箱詰めし、発送をお願いした。
家人が探す渋柿は「江戸柿」「富士柿」という大型品種で、どうやら五條市よりもわずかに安いようである。またもや四袋まとめて買い込んでいた。
柿畑の脇道には無人販売所がいくつもあり、昨年はそこが一番安かった。今年も寄ってみようかと思ったが、すでに三軒の農場を回り、トランクはずっしりと重くなりつつある。ここらで打ち止めにしておくのが賢明だろう。
そして岐阜に来たからには、やはりランチはうなぎである。下調べしておいた店は岐阜市内にあり、向かえばちょうど午後一時頃の到着になる。名残惜しい柿売り場を背にして、私たちは一目散に岐阜市内へと車を走らせた。
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