大型連休中のETC割引適用外について考える

最近、大型連休中のETC割引が適用されなくなったことが話題となっている。私もその一人で、いつ頃から適用されなくなったのかが気になり、調べてみた。

調べた結果、連休のETC割引が適用されなくなったのは2021年3月からである。これは、日本の高速道路料金割引制度の見直しにより実施されたもので、「休日割引」が縮小され、連休の中日(土日以外)には割引が適用されなくなったのだ。この変更により、祝日や連休の中日に高速道路を利用する場合でも、通常の料金が適用されることになっている。

政府は、2023年10月18日の観光立国推進閣僚会議で決定された「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」に基づき、観光需要の分散や平準化を目的として、割引の適用条件を見直す方針を示している。特に、平日と休日のバランスを取るため、休日割引の縮小が進められている。

しかし、この決定には納得しがたい点が多々ある。そもそも、高速道路の割引があろうとなかろうと、出かける人は出かけるし、出かけない人は出かけない。大型連休中のETC割引を廃止して平日の周遊コースに割引を適用すると広報されているが、高速道路を利用するのは観光目的だけではない。特に、盆や正月に故郷へ帰省することは、日本人の伝統的な習慣である。長期休暇がなければ帰省が難しい人々が多く、そのような人々がETC割引を利用できないのは非常に残念である。

例えば、300キロ以上の距離を走る場合、ETC割引を利用すれば3,000円ほどの節約が可能であり、往復で5,000円から6,000円の節約ができる。このような割引がなくなったことで、今年の大型連休中に高速道路の渋滞がどれほど緩和されたのか、具体的な数字で示してほしいと考える。

さらに、渋滞の原因の一つとして道路設計の問題もあるのではないだろうか。僅かなカーブや合流地点、上り坂など、そういった場所で渋滞が発生することが多い。実際、合流地点を過ぎると車は何事もなかったかのようにスムーズに流れていくことが多々ある。このようなインフラの問題を見直すことが急務であると感じる。

そろそろ、このような規制を緩和し、再びETC割引を適用すべきである。長期休暇は、家族や親しい人たちと過ごす貴重な時間であり、それを経済的な理由で制限されることには大いに疑問が残る。政府には、人々が安心して帰省できる環境を整えるため、もう一度この問題を再考することを強く求めたい。

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