マイナ免許証への期待と現実 ― 高齢者講習を経て思うこと

運転免許証更新の時期が到来した。高齢者講習や認知機能検査をなんとかクリアし、いよいよ免許センターで新しい免許証を受け取る段となった。その際、窓口で説明されたのが、次の三つの受け取り方法である。
従来の運転免許証のみを取得
マイナンバーカードとは連携せず、従来どおりプラスチックカードの免許証を持つ方式である。
マイナ免許証のみを利用
マイナンバーカードと免許証情報を一体化し、現在の運転免許証は返納する方式である。
マイナ免許証と従来の免許証の2枚を所持
両方を併用する方式である。
この3つ目には、いくつかのメリットが示されていた。
免許情報(経歴)の確認
オンライン更新時講習の受講
本籍のオンライン変更
住所変更ワンストップサービスの利用開始手続
各種お知らせ通知の受信 など
高齢者講習の説明では、「マイナ免許証はスマホを使えない場合、免許証としての機能が使えなくなることに留意が必要である」との注意があった。なるほど、ならば従来の免許証と併用で持っておれば問題なかろう、とその時は合点したのである。
しかし、ここに大きな誤解があった。私は「スマホを使えない場合、免許証としての機能が使えなくなる」と言う事で「免許証がスマホのアプリに入る」のだと思い込んでいた。しかし実際には、マイナ免許証を利用する場合もプラスチックのマイナンバーカードを携帯せねばならない。つまり、従来の免許証とマイナ免許証を併用する場合、どちらか一方を必ず携帯しないといけないという規定がある。スマホだけ持って運転できる日が来たわけではなかったのである。
よくよく考えれば、マイナ保険証もマイナンバーカードの携帯が前提であり、同じ発想であった。私が長年望んでいた「プラスチックカードを持ち歩かずに済む生活」には、まだ届かない現状である。

正直に言えば大いに落胆した。今回の更新で、免許証携帯がスマートになると信じていたからである。しかし、マイナ免許証には確かに利点もある。その最大の恩恵が「オンライン更新時講習の受講」である。ところが、後期高齢者には認知機能検査や高齢者講習が必須であり、オンライン講習の対象外である。結局のところ、私にとってオンライン化のメリットはほとんど享受できない仕組みであった。
高齢者になるほど講習や検査にまつわる費用が膨らみ、時間も労力も掛かるようになっている。これはもう、「そろそろ免許返納を考えてはどうか」と遠回しに言われているようにも感じる。それでも車は生活の足であり、簡単に手放せるものではない。
期待していた「便利な未来」は今回は実現しそうになかった。結局、私は従来の免許証に更新することにしたのである。
費用の整理
● 手続き費用
種別マイナ免許証のみ従来の免許証のみ新規取得手数料1,550円2,350円
更新手数料2,100円2,850円
● 両方持つ場合
新規取得:2,450円
更新:2,950円
● 講習手数料(参考)
優良運転者講習(オンライン):200円
一般運転者講習(オンライン):200円
優良運転者講習(対面):500円
一般運転者講習(対面):800円
以上、今回の免許更新を通じて得た気づきを記した。私と同じように「マイナ免許証でカードを持たずに済む」と期待している方の参考になれば幸いである。
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