医者選びは患者の生存術

今年は膝の関節損傷から、思いがけず病院通いに明け暮れる年となった。診察を受けるたびに「これでいいのか」と自問し、混乱する頭を必死に整理する日々である。

ただ、あまり熱心に病院を渡り歩くと「クレーマー患者」や「モンスターペイシェント」といったレッテルを貼られかねない。しかし本来、それらは理不尽な要求を突きつけたり、暴言や暴力をふるったりする患者のことを指す。説明不足を指摘する、治療方針に質問する、納得できない点を確認する──これは患者の正当な権利である。

よく混同されるのが「セカンドオピニオン」と「ドクターショッピング」だ。
前者は、主治医の診断を尊重したうえで、別の専門家の意見を一時的に聞く合理的な行為。後者は、信頼関係を築かずに医師を次々と変える不安定な行為。両者は似て非なるものである。

私は基本的に、主治医と良好な関係を築きたいと考えている。しかし説明不足が目立つ医師に出会うと、一気に信頼が揺らぐ。母の介護に始まり、義兄や姉の病気を通して、ここ二十年で数多くの医師と接してきた。信頼できる医師に巡り合ったこともあるが、多くは失望の方が勝った。実際に医療ミスにも三度遭遇している。そうした経験があるからこそ、説明をきちんとしない医師からは早々に退散することにしている。

それにしても、患者の疑問を軽んじる医師の多いことよ。質問をする患者は時間を取るため、嫌がられる傾向がある。患者側も、納得いくまで食い下がるには相応の勇気が要る。多くの場合は、静かにフェイドアウトするにとどまる。

そんな折、ようやく「ここなら」と思えるクリニックに転院した。期待通り、医師の説明は丁寧でわかりやすい。リハビリを担当する理学療法士の説明も理解できるので、安心して取り組める。それだけで心身が軽くなるのを実感した。胸の中のくすぶりは、自分が思う以上に体へ悪影響を与えるものらしい。

結局のところ、自分の体の機嫌は自分がいちばんよく知っている。そして、こうしてブログに書けるのも元気の証拠である。

結論はひとつ──やはり、医者選びは大切である。

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