見栄を手放し、知恵で生きる：70代女性の無駄なし潤い生活

NHKの番組『あしたも晴れ！人生レシピ』を視聴し、驚くべき70代の女性2人の暮らしぶりに驚いた。
番組のテーマは「70代無駄なし潤い暮らし術」月にわずか5万円の年金で生活をしている彼女たちは、知恵と工夫に満ちており、まさに「生活の達人」と呼ぶにふさわしい存在であった。

その中の一人紫苑さんは、「手放すべきもの」を潔く手放し、本当に必要なものだけを選んで暮らしている。その象徴的なエピソードが、200枚以上集めていた和服を手放したことである。それを手縫いで洋服にリメイクしている。その出来栄えはまるでプロのデザイナーのようで、思わず見入ってしまったほどだ

最も印象的だったのは、この着物に関する話である。彼女はかつて、着物を着て集まる仲間との交流を楽しんでいたが、その集まりから距離を置いたという。
かつてはタワーマンションの贅沢な生活も経験している。離婚を経て、シングルマザーで子育てもした。自立した生活を営んでいたが、コロナ過で仕事を無くし年金だけの生活になったらしい。
着物を着て集まる生活は、非常にお金のかかる生活だ。それを手放した。
「これは自分で決めたことだから気持ちはすっきりしている。未練はない。」と。
そして、捨てて一番スッキリしたのは「見栄」であったと話をされた。
月に5万円の生活費での暮らしは楽ではないが、工夫を凝らして月1万円の食費でやりくりする彼女は、お金を使わない分、知恵と体を使い、充実感を得ている。