九州全県走破の5日間
フェリーで姉母と最期の旅をした。
別府湾と高崎山の見える墓地に姉と義兄を納骨して、肩の荷を下ろした。
フェリーを使ったので、往時は神戸ー大分間、帰路は鹿児島ー大阪を選んだ。
九州全県を走破しようと計画した事ではなかったけれど、結果的には宮崎県のえびの市のように通過しただけの所を含めて全県走破となった。
今度の旅のテーマは、遠藤周作著「沈黙」の地を確認する事だった。
以前にも書いたけれど、仏教、神道の儀式が続いたので、キリスト教徒が多かった長崎や、天草の教会を訪ねて潜伏キリシタンの跡に興味が湧いていた。
1日目 別府⇒うきは市ギャラリー「ぶどうの種⇒武雄温泉。
2日目 武雄温泉⇒平戸 紐差カトリック教会⇒カトリック宝亀教会⇒平戸ザビエル記念教会⇒出津教会⇒遠藤周作文学館 ⇒ グラバー邸⇒大浦天主堂
グラバー邸の改修工事が終わり、公開になっていた。
グラバー園からの風景は暗く活水の白い建物が薄く見えるくらいの夜景だった。
隣の大浦天主堂のクリスマスイルミネーション、そこだけ明るく輝いていた。
私たちだけが見ているのは勿体ないようだった。
3日目 長崎観光 出島⇒大三東駅⇒口之津港 フェリー⇒ 島鉄観光㈱鬼池港⇒ホテル
島原 大三東駅
キリンレモンのコマーシャル撮影地。
長崎から島原に渡るときに、遠回りして寄り道をした。
長崎では、出島だけの見学で、眼鏡橋も活水の坂道も今回はパスした。
オランダ商館の商館長次席(ヘトル)の住居のクロスは、見応えがあった。
ふすまの模様は特に美しかった。
4日目 ホテル⇒﨑津集落⇒崎津教会⇒大江天主堂⇒高舞登山展望台⇒鹿児島のホテル
高舞登山(タカブトヤマ)からは天草五橋や雲仙普賢岳が見える。
時間的にもかなり無理をして高台に登った。
鹿児島到着が遅くなり、レストランのラストオーダーに間に合わなかった。
駅地下の最終売れ残り弁当50%offを漸くgetした。
ホテルの朝食は美味しく、鶏飯のファンになった。
仙巌園レストランの鶏飯
5日目 ホテル⇒ 城山公園・仙巌園⇒志布志フェリー乗り場⇒ 志布志出航 17:55発⇒ 大阪7:40着
鹿児島と言えば桜島
朝焼けの桜島を見ていたら、いきなり水蒸気爆発が起きた。
いつも噴煙が上がっている訳ではなさそうだ、朝一番の山は静かなものだった。
仙巌園は島津邸のお庭
何処からも桜島が見える。
桜島は、見えると感動する。
富士山と同じだ。
5日間沢山の方にお世話になった。
潜伏キリシタンの教会はガイドなしでは理解できなかった。
地域の人と会話すると、それは旅を深くしてくれる。
鹿児島の天文館アーケードで、店の前のワゴンに小さな額が沢山でいていて、思わず駆け寄ると、隣で額探しをしていた方が「この額はここのオーナーさんの手作りだと思います」等と話しかけてくれた。
お陰様でお気に入りの額が買えました。
かるかんの明石家さんは本店に行きたいもんだ。
通りかかった人に声をかけると、本店前まで案内して下さった。
「いいんです、同じ方向の歯科に行くところですから」と仰って。
人は道連れ世は情け。
また、そう感じる旅だった。
12月は何処もクリスマス。
潜伏キリシタンではなく、私はにわかキリシタンとなる。
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