名残の花
お盆が過ぎると秋風を心待ちする季節になる。
連日続く猛暑で外に出る気もなくなった。
涼しくなって、水撒きに出るとナエマの返り咲きがアイスバーグの白薔薇の間に浮かんでいた。
植えた覚えのない高砂百合が毎年この時期に咲く。
私の花師匠は「あ~高速道路に勝手に咲いている百合やね―」とおっしゃるが、去年から挨拶もなく家の庭にやってきた。
結構見応えのある存在で私は気に入っている。
申し訳なさそうに時々背の低い桔梗が一輪づつ咲く。
そしてこれは枯れない花
娘と取り替えた部屋にはカーテンがない。
ブラインドが部屋の3ヵ所についている。
しゃきっとした部屋の印象は好きだけれど、風を通したいと窓を開けるとガシャガシャとうるさい。
やはり寝室はカーテンの方がいい。
カーテンの準備も出来ていないのに、カーテンレールが欲しいと言ったら、早速作ってきた。
「レールだけあったらいいからねー」と言ったけれど、家人は懸命に考えてくれたらしい。
端っこに水仙がつき、受ける方は木の葉を曲げて、レールが動かないように留めまで入っていた。
家人は安全第一主義なので、面白いものより危険でないものを造る。
その分、デザイン的には制約を受けるけれど、デザインが安全より重視される中で最後は安全が一番なのよと思えるようになった。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。