春の庭支度、園芸店でのひととき」

そろそろ春庭の準備が気になる季節である。 我が家では、例年ビオラを11月末までに植え込むのが恒例であり、今年もそろそろ準備を始める頃だと考えていた矢先、近江八幡市の「カワシマ園芸」からお知らせが届いた。移転準備のため、本日から30%OFFのセールを開催するとのこと。 翌日は40%OFF、さらにその翌日は50%OFFというから、これは逃せないチャンスである。取り敢えず近江八幡市まで急に出掛けることになった。

久しぶりに訪れた「カワシマ園芸」には、以前より広々とした敷地が隣に用意されており、新店舗のプレオープンは12月6日頃とのことであった。 来年からはさらに充実した園芸用品が並ぶ予感。 園内には多くの人々が訪れていたが、駐車場は整備が行き届いてスムーズに停められた。 広いスペースには、シクラメンやポインセチア、ビオラ、パンジーが所狭しと華やかに並べられていた。

不思議なことに、毎年ワクワクしながら購入していたシクラメンやポインセチアに対する気持ちが、昨年から少し変わった。以前ほどの魅力を感じず、暑苦しくさえあった。 今年は赤以外のシクラメンやポセインチアも豊富にあったが、手に取る気にはなれなかった。勢い込んでいったにもかかわらず、暮の定番ばかりだったので買い物はビオラばかりになった。最近のビオラは高価になったので30%OFFは効果抜群だけれど、新種のビオラは新規オープン以降に並ぶようだった。

思い返せば、コロナ禍前は泉佐野の「金久」までわざわざ出かけ、寄席植えを楽しむのが大きなイベントであったが、コロナ以降は庭への情熱が急降下し、泉佐野が遠くに感じられた。果物のためなら和歌山まで足を運ぶのだから、人の気持ちというのは本当に気まぐれなものである。金久さんで鍛えられた「寄せ植え」を見る目は健在で、ここではビオラ以外に寄せ植え用の花が見当たらなかった。
金久さんに行って見ようかな?
一寸、寄せ植え熱が刺激された。

実は、夏以降、家人が庭を掘り返し園路を作ろうと試みているので、今年はこぼれ種の期待がない。家人はバラの手入れや水やりを行っているので、庭仕事にはあまり口出しをしないようにしている。

「カワシマ園芸」でのひとときは、庭への情熱を再燃してくれるような刺激となった。 来週は「ガーデン週間」として、久しぶりに庭いじりを楽しもうかと思う。寄せ植えにも再挑戦し、こぼれ種では得られない新しい彩りを庭に添えたいと考えている。暖かい春の訪れを楽しみにしつつ、自分なりの小さな庭を整えていく予定である。

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