能登半島の旅‐発酵食の宿ふらっと

能登旅3つ目の目的地は発酵食の宿「ふらっと」だ。
発酵食品は体に良いと方々で聞くけれど、とっつきにくいイメージがある。
けれども知らないだけで日常に発酵食品は沢山あった。
ヨーグルトや納豆、ぬか漬け、みそ汁、チーズ等々
醬油麹の美味しさに手作りしたこともある。
けれど、何度か挑戦した「いしり」には馴染めない。
その「いしり料理」で名を馳せる「ふらっと」へ行けば何か分かるかも知れないと淡い期待を持っていた。

珠洲焼資料館から海辺の道に車を走らせて「見附島」が見える海岸に寄り道をした。

遠くに薄く立山連峰の見える海岸
人影も少なく、絵葉書のような風景だった。
能登半島には景勝地が多いけれど、私的に見附島はベスト3に入る。

何時もの旅なら夕食時間ギリギリにお宿に到着するけれど、今回は違う。
もう一つの目的があった。
それはトップ写真の露天風呂
4月から10月までの期間限定である。
明るい時間に入りたいとなればそれなりの時間に投宿する必要がある。
チェックインは3時なので出来ればその時間に着きたいものだと計画したけれど、パン屋で思わぬ時間がかかり3時のチェックインは無理だった。
ドキドキしながらのチェックイン、駐車場には数台の車、悪い予感が頭をよぎった。
ところがどうした事か、明るいマダムに迎えられて玄関に入ると、直ぐに露天風呂を勧めてくれた。
思いがけず富山湾一望の露天風呂を堪能した。

夕食は6時から、ソワソワとその時を待った。
最初は玉ねぎのスープ
玉ねぎととろみ用のジャガイモ、味付けは「いしり」だけとの事
上に乗っているのは海藻の「マツモ」
「マツモ」と言う海藻は聞いたこともないと言うとマダムは「そりゃそうよ海の中に取りに行くんだもん」と言って驚かせる。
甘い玉ねぎのスープがいしりだけで出来るとは。
毎朝スープを作る身には、簡単で美味しいというのは何より、魚醤と書くだけに和食向きと思っていた固定観念が外れた。

タイのカルパッチョ
鯛の上に刻んで載せているが「べんこうこ」
干した大根をいしりに漬けた能登ならではのお漬物。バルサミコ酢のソースが添えられた。
濃厚なバルサミコ酢とべんこうこの相性が抜群

フォカッチャにタコの入ったバジルソース?段々怪しくなってきたけれどお許しを
ソースには、いしりが入っているのだろう抜群に美味しかった。
タコは小さく刻まれていたけれどコリコリと歯当たりが良く、パンをつけて綺麗に完食した。

コシアブラのフリッタ
添えられた黄身ソースはいしり入り

焼きサヨリにイチゴソース。
イチゴの味はするけれど甘いイチゴではない、いしりがいい仕事をしているのだろう。

手打ちパスタ
かなり濃厚、お腹がいっぱいになった。カルボナーラに近いかなと思うけれど正確には思い出せない。
皿の周りは自家製カラスミを散らしている。それを適当に混ぜながら頂く。

最後の料理
綺麗だなーとお皿を眺めていたことは覚えているけれど、魚の名前はすっかり忘れている。
料理はここまで。

クレームブリュレのデザートとエスプレッソ
香ばしくキャラメリゼされた砂糖の甘さがエスプレッソの苦みにほどけて満足感を増幅させる。

朝ごはんは、いしりで炊いた海餅と名物の「こんかイワシ」が特徴
こんかイワシは3年ほど?いしりに漬けたものとか。
辛いとは聞いていたけれど辛い。箸の先にちょこっと漬けてご飯を頬張るという食べ方

金沢で買った魚醤とは少し違う感じの「いしり」はイカが原料で、「いしる魚醤」はイワシを原料とするので区別するそうだ。
確かに「いしり」は軽い感じがする。

本と「いしり」が今回の収穫になった。
上手に使えばの話だけれど。

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