100年前のお雛様

友人の家にあるお雛様を、そろそろお寺に納めようかという話が去年持ち上がった。
その前に見納めをしようと集まると、立派なお雛様で、作られたのは大正15年と記されていた。
京保雛の流れか、現代とは違う女雛の冠は細かい細工が施されて、100年の歴史を感じさせる。
100年前の着物は未だ現役の美しさがある。小さなお顔は色白で100年前の美人顔。
漆のお道具は、指先でそおーっと触ると危ういけれど、100年前の仕事がきちんと残されている。
昔の木地師と塗師はこんな細かい仕事を残してくれた。

その仕事や美しいお雛様を前に、お寺に納めるのは何時でも出来るから、収めるのではなく破損したお道具を集めて整えるのはどうかと話は逆方向に決まった。
今年、五段飾りを四段にサイズダウンをしてお披露目があった。
昔の段飾りの段は木製でサイズダウンがし易い。
うちの娘の頃は重いスチールで段飾りの出し入れだけでも疲れ果て、いつの間にかお内裏様だけを飾り、いつの間にか飾らなくなった。

5年前に新潟県村上市で出会った京保雛

明治雛

昔が恋しいと言うのではないけれど、昔の仕事は素晴らしい。

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