夏、ウトウト、読書なり。

早めの夏休み。とは言っても、毎日がほぼ夏休みのような生活ではある。しかしながら、今日は格別に「夏休み気分」である。

久方ぶりにカーブスへ行き、「なまけ筋」をストレッチで目覚めさせた後、買い物を済ませて帰宅。そこまではまだ“活動している人類”の体を保っていたが、玄関をくぐった瞬間、スイッチが切れたかのように動く気がしない。誰か私の電源コードを抜いたのではあるまいか。

ありがたいことに、姪が用意してくれた昼食が待っていた。感謝とともにいただき、あとは読書と微睡の繰り返し。これぞ理想のぐうたら生活。手元には、大好きな作家、宮本 輝の『潮音』と、芸道の世界に深く分け入る吉田 修一の『国宝』の二冊。どちらも読書というより“沈み込む”に近い没入感を覚える名著である。

読みながらうつらうつら、眠りながらうつらうつら。もはや意識と夢の境界があいまいである。何十年ぶりかの「夏休み」を、堂々と享受している次第だ。

子どものころの夏休みには、宿題とラジオ体操と蝉の声がつきものであったが、大人の夏休みは、ただ「ウトウト」とした時間の流れそのものがごちそうである。誰に遠慮もなく、誰に咎められるでもなく、この“だらけた時間”を満喫できる贅沢さこそ大人の夏休みと言えよう。

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