秋の夜静寂:びわ湖浜大津の闇と灯り
12日の夜、浜大津スカイプラザで開催されたイベント「しがらくご」へ出掛けた。 午後6時半の開場に向けて自宅を出発したのは6時過ぎ。浜大津までの距離は9km足らずで、車で約20分の近さだ。
しかし、秋の日暮れは早く、日が沈んだ6時過ぎ、大津の町の暗さに驚いた。びわこ浜大津駅といえば京阪京津線や京阪石山坂本線が乗り入れる拠点。 JR大津駅からも1kmと近く、琵琶湖クルーズの船乗り場も目の前にある。 観光の要所としては一番いい場所だが、実際には暗く閑散としていた。 街灯はあるもの、駅周辺の活気のなさは目立ち、観光地らしい華やかさは感じられない。観光客なら暗闇に包まれた町の景色に不安さえ覚えて歩けないだろう。
観光都市として京都と肩を並べることは諦めたのか、どうしても「京都のおこぼれ」に頼る現状が浮き上がるように思われた。
イベントを終えた帰り、西大津に差しかかると風景は一変した。 マンションから漏れる灯が煌々と輝き、そこには生活の温かさが感じられた。それは、びわ湖浜大津駅周辺とは対照的な安堵感をもたらしてくれた。
大津市は、琵琶湖という大きな財産を持ちながら、その魅力を十分に発揮できていないと感じる。その可能性を信じながら、暗い町と明るい町のコントラストが心に残る秋の一夜となった。
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