施設のショータイム – 歌は世につれ、世は歌につれ

施設の職員さんにとても歌の上手な方がおられると、かねがねうわさを聞いていた。
「オーロラ圭子」さんと言う名前で歌っているのだとか。
そして、今日「オーロラ圭子さん」のコンサートが開催されると聞いて、姉母のお昼を急き立てるように済ませて会場に駆け付けた。
何時もなら「行きたくないよ」としかめっ面をする姉母が珍しく「行く」と言うので、二人で参加できた。
黄色のドレスで「悲しき口笛」を唄いながら現れたオーロラさんは堂々とした歌手の登場だった。
今日のお客様が懐かしいと感じる歌や、みんなが知っている歌を組み合わせて、巧みなトークでみんなの気持ちを一つにしてしまった。
伴奏のピアノも施設の職員さんで、男女ひとりづつドレスとタキシードで弾いてくれた。
姉母はキョトンとして、何事が起きたのやらといった感じだったけれど、しばらくすると、小さな声で歌っているのが聞こえた。
先日姉母のアルバムを見ていたら、姉母にも青春があったんだと胸がジンとした。
その写真と歌っている姉母の横顔を見ていたら、涙が滲んできた。
「歌は世につれ、世は歌につれ」と言う言葉があるけれど、その時代の歌は姉母を若かりし頃、元気な頃に戻してくれたのかも知れない。
「歌っていいなー」
帰り道の冬空
ドラマチックな夕空だった。
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