バラの足踏み|姉母の転居準備

暑さ寒さが目まぐるしく入れ替わる。
そして、昨日今日は冷たい雨が降り続く。
エアコンを入れてもまだ寒さが膝から上がって来る。
4月には7月の気温、5月には3月の気温。
私は5月の気温だけでいい。

咲きかけたバラが、雨に打たれ寒さに当たり、つぼみが開かない。
トップの写真は今では幻のバラとなったERのシンベリン。
1982年にデビットオースチンが発表した。

根強い人気があるのに入手困難な薔薇である。
薔薇名人のOさんの庭にあったシンベリンを挿し木にして下さった。
それから2年、玄関のポーチに絡ませたらぐんぐん伸びていった。
玄関周りにバラの芳香が漂っていい気持ちにさせてくれる。
あーーそれにしても寒い。

昨日姉母が転居する施設から3人の方が姉母に会いに来てくれた。
家にいる時と同じように過ごせるように、今まで使っていたお茶碗等の食器を持って来るようにとの事。
昨年5月に骨折して以来、食器は全てプラスチックだった。
陶器のお茶碗が使えるなんて嬉しい事だ。
膝から下のサイズを測ってサイズにあった車いすを入居日までに準備して下さるそうだ。
食堂の椅子の高さもひざ下のサイズに合わせて下さる。

姉母は何処でも「住めば都」の人なので環境への順応は早い方だろう。
けれども、直接身体に障ってお世話をお願いする事になるので知らない人ばかりに囲まれるのは居心地が悪いのでないだろうか。
1年間で病院2ヶ所、施設2ヶ所と目まぐるしく転居している。
慣れるまでは、ちょっときついかも知れないけれど今度の部屋は、ベランダ付きで明るい部屋だから姉母は気に入ってくれるだろう。

書店を覗くと「親の介護」という本がやたら目につく。
パラパラめくると、私が直面したことがびっしりと書かれていた。

姉母の転倒骨折から急に始まった介護生活だったので、全て手探り。
介護保険の仕組み、医療保険との関係。
先に少しでも知識があると初期に間違いをしないで済むかもしれない。
姉母の場合も、私にもう少し知識があったら、もしかしたら次の転倒が防げたかも知れない。

なってみなきゃ分からないことだらけだけれど。

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