信頼できる医師に巡り合える幸運|長姉の歯医者

94才の長姉(よくブログに登場する姉母と、もう一人の姉がいます)を高島市の藤本歯科医院に連れて行った。
もう、2年近く我が家までも来れなくなった姉には、40km先の高島市は海外旅行くらいに遠い。
私は母の歯の治療で40代後半から歯科医師を求めて走り回った経験がある。
その時に一番力になってくださった歯科が藤本歯科医院だった。
力になってくれるとはどういうことかと言うと、痛い歯は抜けばいいと言うもんじゃない。
いかに美味しく食べられる口腔環境を作るかと一人一人に合わせて考えてくれる事が一番大事なのだ。

長姉は、噛み合わせることもままにならないほど歯が痛んでいた。
食欲もなくて、ほとんどエンシュアリキッド(薬局実習)だけで生きている人なのだ。
施設からも痛いと言えばすぐ歯科医院には連れて行って下さるけれど、高齢者という事でどこの歯科も嫌な患者であるらしい。
「歯は抜かなければならないけれど、日赤病院でなければ出来ません」と言われていた。
ようやく座っていられる長姉が日赤病院の診察を受けるのは絶望的だ。

「もう、いいわ、我慢する」と言う姉は、小さくなってみえる。
それに、ここしばらくは私が姉母の病院通いで忙しかろうと自分の事を我慢していた。
姉母もすっかり落ち着いたので、「藤本歯科に行こう」と誘うと「お願いしようかな」と言った。
よほど辛かったのだろう。


高齢者の抜歯は思った以上に大変だった。
抜歯は身体に大きな負担をかけるので、慎重に血圧を測りながらの治療となった。
グラグラした歯は頼りなくすっと抜けたようだ。
けれど、近所の歯科ではそれは出来なかったのだ。

藤本先生は私の姉だから診て下さったわけではない。
先日私が伺っている時にも、特養から患者さんが見えていた。
治療中に、ウトウト居眠りをしているらしい、優しく話しかけながら冷たい水を飲ませて目を覚まさせて、治療をしていた。
高齢者のもとには往診もしている。

思い切って長姉の話をすると、往診して下さるとおっしゃるけれどレントゲンは必要だと思うので、姉を連れて行った。
9月末にしては珍しい暑い日だったので、姉は痛みから解放されたものの、食欲をなくして折角作った散らし寿司もほんの一口しか食べられなかった。
今日は、毎食事の痛みから解放されて、いい顔をしていた。

私の眼科探しもそうだったけれど、元気な内に信頼できる医師を見つけておくことは大事な事だ。

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