帰宅に向けて本格的リハビリに励む |姉母の看護日記
いよいよ、帰宅のためのリハビリが始まった。
帰宅と言っても、一時帰宅だけれど。
マンションは完全なバリアフリーではないので、5cmほど足を上げなければならない場所がある。
「出来れば家の車で帰りたい」と伝えていたので、それが叶えられるように特化したリハビリをして下さった。
赤い椅子を車の椅子に見立てて練習したけれど、どうも違うようだ。
結果、駐車場の車まで連れて下さり、実地練習になった。
車に乗るには横移動があるので、思ったより大変だった。
椅子に腰を下ろせれば何とかなるけれど、よちよちと足の向きを移動させるのがこんなに難しいとは思ってもみなかった。
日赤の作業療法士の方が根気強く、上手に声をかけて励まして下さったお陰で何とか車のシートに腰を下ろせた。
階段は良い方の足を先に出して上がり、悪い方の足を先に下す。
つまり、良い方の足で踏ん張るという事でゆっくりなら階段を上がれた。
リハビリは思った以上にいい成果を上げられていると思う。
室内の歩行は、未だどの方法がいいのか決められない。
4点杖が上手く使えないので、歩行器を使ってみた。
悪い方の手がグリップより先の方に滑るようで、指が真っ赤になっていた。
「新しい靴が良いから歩行も上手くいっている」と満足そうだ。
9月になるとリハビリ棟に転院して3ヵ月になり、そろそろ次の行き先を決定しなければならない時期になる。
周りが次々に退院して行くので、姉もどこかに移らなければならないと気になり始めたようだ。
退院する人に行き先をしきりに聞いているらしい。
マンションに帰りたいのに、施設に入るという事は到底納得できないと思って、私もはっきりとは伝えてなかった。
それが却って心配を増す結果になっていたようで「次の行き先はもう決めてるから」と伝えるとパッと顔が輝いた。
「私が決めたところに行くのがいい」と安堵した様子だった。
明日が雨でなかったら、帰宅する予定を伝えた。
今夜は眠れないのじゃないかな。
最初の写真は多肉で「高砂の翁」今年は威勢よく花が咲いた。
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