早朝の突然の電話 ‐ ニコニコ看護|姉母看護日記

朝の5時半に携帯が鳴って飛び起きた。
案の定、病院からの電話だった。

昨夜休む前に、予感があったので驚きはしなかった。
「巡回中、嘔吐されていまして頻脈があり、血圧が50になりました。心筋梗塞が疑われますので、至急カテーテルで検査します」と言うものだった。

実は手術の検査で心臓弁膜症が見つかり、私は手術中に危険はないのかとしつこく質問をしていた。
勿論リスクとしてない訳ではないと説明された。
けれど、骨折手術をこれ以上延ばすわけにもいかないので、心臓より骨折手術を優先した。
私は、心臓に何かあっても心臓手術の方がリスクが大きいと思うので、姉母の年齢で心臓手術をしようとは思っていない。
それで、電話があった時も「やはり」という感覚だった。

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病院に行くと暫くして姉母はICUに移されてきた。
話を聞くと、実は自分が嘔吐していたとは知らなかったそうだ。
「朝早いので我慢したのだけれど、どうしても「〇〇こ」がしたくてたまらずナースコールをしたら、こんなことになった」
のだと言う。

もし、〇〇こで目が覚めなかったら、我が家は今頃は葬式の準備中だ。
巡回まで待たずに、ナースコールをして命拾いをした。
主治医は巡回で発見できたと説明した。

幸い、心筋梗塞もなく頻脈は収まり、症状が安定して午後から病室に帰って来た。
「この病院は救急には必ず循環器の先生がおられますから」
では、帯状疱疹の診断は出来ますかと聞きたくなった。

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実は、明日から信州と関東のガーデニングを見に行く予定がある。
キャンセルすべきではないかと午前中は、流石に悩んだ。
けれど、考え直した。

症状としては、今日明日に何か起こるわけではない。
けれど、起こるかもしれない。
それは、明日かも3年後かも分からない。
それを考えると、私は姉母が居なくなるまで傍を離れられなくなる。
私にとって苦痛の看護が始まる。

そうはしたくない。
普通に過ごす事が一番長続きする看護ではないかと思った。
「明日から3日来られないからね」と言うと姉母は「いいよ」と言った。

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明日は麻雀仲間が3人で来てくれると言うので、「牌を持ってこようか」と言って笑った。
次の日からは娘が日参してくれる。
好物の「お好み焼き」と「鮨」を差し入れするそうだ。
日本国内ならどこからでも数時間で帰って来ることは出来るので、思い切って出かける。

世間様を気にすれば、出来ないだろう。
割り切れば、にこにこ看護も可能ではないだろうか。

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