お正月の思い出

お正月いかがお過ごしでしょうか。
私の実家ではお正月料理は大晦日の午後3時半くらいから始りました。
めったに一緒に食事をする事もない父が,家族と食事をするという今では考えられない時代でした。
その日は子供の私にも熱燗のお酒がふるまわれるのです。
今年は二人の姉が我が家で大晦日を過ごし、ひとしきり実家のお正月の思い出話になりました。
実家のお正月料理は、一人に一匹の鯛が付けられていました。
ある年、暮の宴会のお土産に父が伊勢海老を持って帰りました。
それは今でいうカルチャーショックで世の中にこれほど美味しいものはないと私が美味しいものに目覚めた瞬間でした。
その年の大晦日、父は嫁いだ姉の家族の分を含めて全員に鯛の代わりに伊勢海老をふるまってくれました。
それが私の記憶する一番豪華な大晦日のご馳走でしたが、姉たちにもその時の事は忘れられない思い出になっているようでした。
父は64才でなくなり、私は今年のお正月で父の歳を追い越しました。
暮れに九州で父の50回忌を済ませ、父の一番の思い出は大晦日の伊勢海老という事になったようです。
それで、私も大晦日は夕方5時くらいから年越しの宴を始めるのですが、他所様では大晦日はあっさりとしたもので正月元旦が宴になるという事を最近知りました。
生まれた家の風習を迷わず持ち込んだ結果ですが、家人は何の不思議もないようです。
本当はどうだったのか聞いてみたいところです。

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