熱々を優先するか、片づけを優先するか——我が家の小さな葛藤

料理は、熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに——そう言われる。
もっともだと思うし、本当はそうありたいとも思う。

けれど家庭でそれをきちんと守ろうとすると、どこかで無理が出る。

出来立ての料理を皿に移せば、流しには鍋やフライパンが残る。食卓はひとつの鍋で完結するわけではなく、いくつもの道具の上に成り立っている。ボウルやバットも含めれば、最後にはどうしてもいくつかが残る。

それらを途中で片付けるようにしても、いくつかの鍋は残ってしまう。
けれど私は、それらを残したまま食卓に座ることが、どうにも落ち着かない。

だから私は、流しを空にしてから座る。

その分、数分のタイムラグが生まれて、料理はいわゆる“出来立て熱々”とは少し違う。
それでも、そのほうが自分にはしっくりくる。
食後の、あの少しだるい時間に片付けを残しておくよりも、食べる前に終えてしまったほうが気が楽なのだ。

食洗機という選択もあるのだろう。けれど私は、どうにもあれに任せきることができない。
一度は使ってみたものの、いつの間にか手が遠のき、今では場所を取るだけの存在になっている。

きっと、同じように感じる人もいれば、やっぱり熱々を優先したいという人もいるのだと思う。
どちらが正しいということではなくて、ただ自分が落ち着いて食べられるほうを選んでいるだけなのだ。

そう思っている。
そう思ってはいるけれど、ほんの少し、取りこぼしているものがあるような気もしている。

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