MRI検査を前に感じた不安と気づき

膝のMRI検査を受けた際のことである。かかりつけのクリニックが日赤病院に予約を入れてくれ、4日後の夕方に検査が決まった。これが早いのか遅いのか、私には判断がつかなかった。
私は一刻も早く状況を知りたいと思っていたが、待つしか選択肢はなかった。その間、どのように過ごせばよいのか分からず、ただ日々が過ぎるのを落ち着かない気持ちで待ち続けていた。
検査当日は予約時間より少し早めに病院へ向かった。
受付で「MRI検査を受ける際の注意事項」が書かれた用紙を渡された。内容を一つずつ確認しながらチェックを入れ、最後に署名する形式であった。全文を読んでみると、私はMRI検査を受けられない可能性があると思われる項目が3つあった。
「インプラント」「ネイル」「マスカラ」である。
ネイルはその場で落とせるものではない。もしこの時点で検査不可となれば、再度の予約がいつになるか分からず、気持ちがさらに不安定になる。その他にも数多くの制約が書かれており、緊張が高まった。
【MRI検査を受ける際の注意点】
・体内に金属がある場合は、必ず医師に伝えること。特に型名や材質が不明な場合は、検査中止となる可能性がある。
・金属のついた下着(ブラジャー、スリップ、ボディスーツなど)は、検査の妨げとなる。
・化粧品やカラーコンタクトなどに微量に含まれる金属成分が、磁力に反応して発熱や火傷の原因となることがある。
・検査室に持ち込めない物、または検査時にはずす必要がある物がある。
・刺青やアートメイクの色素には鉄などの金属が含まれることがあり、強力な磁場により火傷や変色を引き起こす恐れがある。
このような重要な情報は、予約時点で紙面にて渡されるべきであると感じた。当日に知らされても、対処が不可能な場合がある。過去にこうした事例がなかったのだろうか。患者は少なからず不安を抱えて検査に臨む。であるからこそ、もう少し丁寧な案内をお願いしたいと感じた次第である。
幸いにも、私のインプラントは問題なく、ネイルはマグネットを使用していないジェルネイルであった。マスカラもごく軽くしか付けていなかったため、金属探知機での確認の結果、無事にMRI検査を受けることができた。
この一件を通じて、検査前に感じた不安や、あらかじめ知っておきたかった情報の重要性を改めて痛感した。これからMRI検査を受ける誰かの参考になればと思い、この体験を記録しておくことにした。
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